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京都呼吸器内科ネットワーク

9月6日、京大病院呼吸器内科と街のクリニックの連携をはかる
京都呼吸器内科ネットワークの勉強会に行ってきました。

今回のテーマは気管支喘息。

今年3年ぶりに改定された喘息予防・管理ガイドライン
エビデンス、科学的根拠からの吸入薬の使い分け
病院とクリニックの連携、

など、盛りだくさんの内容でした。


喘息予防・管理ガイドライン2018の主な変更点は二つ

その1
週1回以上の発作に対する治療ステップ2に
長時間作用性抗コリン薬(スピリーバレスピマット)が加わりました。

気管支を広げ呼吸を楽にする効果、痰の分泌を抑える効果があります。
息苦しさや、ゼーゼーには効きやすい。
反面、咳喘息や、逆流性食道炎が合併している時は効きにくい。

その2
毎日、夜間にひどい咳発作がある一番重症な患者さんに対する治療ステップ4に
新しい喘息の薬「生物学的製剤(抗IL-5抗体、抗IL-5Rα抗体)」の注射、
気管支熱形成術が加わりました。

「生物学的製剤」のひとつで
今回勉強会の前振りで紹介された
ファセンラ皮下注は
「ヒト化抗IL-5受容体αモノクロナール抗体製剤」
という、呪文の様な名前の薬なのですが、
喘息の原因となる気管支の炎症を起こす白血球の一種である好酸球を減らす効果があり
喘息発作を改善させます。

そのメカニズムは、
1)注射すると患者さんの体内の好酸球に結合
2)薬が結合した好酸球は、同じく体内にいて免疫機能を担うNK細胞によって
除去される
3)血液中だけでなく気管支の壁内にいる好酸球にも効果がある

医学の進歩には目を見張るものがありますね!

他の「生物学的製剤」と同じように
値段が高いのがネックです。


治療の選択肢が広がるのはとてもいいことです。
それと同時に、クリニックで出来ることと
専門病院で治療した方が良いこと、
その見極めが開業医には求められると思いました。



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プロフィール

ドクター松本

Author:ドクター松本
2009年9月、京都市左京区聖護院(平安神宮北側)に、内科・アレルギー科のクリニックを開院しました。高雄病院で10年間研鑽したアトピー治療のスキルを生かして、アレルギーの診療に日々奮闘中です。

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