今年でプロトピック軟こう発売20年
一月遅れですが、、
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。
今年2019年11月で、
プロトピック軟こう0.1%(成人用プロトピック)が発売されて丸20年となります。
「十年一昔」といいますが
もうそんなに経ったのか、というのが実感です。
プロトピックは「商品名」で、物質、化合物の名前はタクロリムスといいます。
タクロリムスは初めは移植治療で使われる免疫抑制剤として開発されました。
タクロリムス発売によって移植の成功率が向上し、
"miracle drug"(奇跡の薬)とアメリカで評価されました。
注射薬・飲み薬であったタクロリムスを0.1%の濃度で外用剤にしたのが
プロトピック軟こうで、
同じように
"life changing medicine"(人生を変える薬)
これまで良くならなかったアトピー性皮膚炎が良くなるようになった
とアメリカで新聞に掲載されました。
ところが日本では、
プロトピックが発売された当初、
「顔に毎日塗って良いアトピーの新しい薬」
という触れ込みで、
炎症を起こしているかゆい顔にいきなり外用して
ヒリヒリしてぬり続けることが出来なかった
という副作用が頻発しました。
まつもとクリニック看護師長の松本看護師も、20年前のその被害者の一人です。。
刺激感ですが
ステロイドで炎症を改善してからプロトピックに切り替えることで
改善できることが多いです。
まつもとクリニックでは、
再発しやすいアトピー性皮膚炎の治療に
ステロイド軟こうとプロトピック軟こうを組み合わせて使う
プロアクティブ療法を行っています。
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