「アトピービジネス」って何だ?

ネットで「アトピー、治療」と検索すると、
民間療法のサイトがたくさんヒットします。

まつもとクリニック、など個別の医療機関のサイトは、上の方には全然出てきません。

民間療法というと、
健康食品、サプリ、鍼灸、保険適応外の漢方、石けん、シャンプー、生活習慣指導
など色々なものがありますが、
それが全て「アトピービジネス」というわけではありません。

まつもとクリニックでも、肌に優しい石けん、シャンプー、紫外線対策の日焼け止めクリーム
などをおすすめしています。


「アトピービジネス」とは
1)ステロイド軟膏やプロトピック軟膏など、医療保険が使える標準治療を全否定。 
  「ステロイドの害」を発信して患者さんの不安をかき立てる。
2)保険が使えない検査を行い、独自に編み出した治療を行う。
  軟膏、サプリなど。しかも高額。
3)ステロイド治療を中止するよう指導することがあり、それによって皮膚炎の悪化、
  リバウンド被害が発生する。

良くなりたいと思う患者さんの気持ちにつけ込む。
効果ない治療を続けさせる。
リバウンド被害で全身皮膚炎の悪化を来たし、入院する人もでてくる。

たくさんお金を払って、全く良いことはありません。

そもそも、そんなに良くなる治療法があるのなら、健康保険が使えるようになり、日本全国、どこの病院でも標準治療としてアトピー性皮膚炎の患者さんに提供できるはずなのです。

リバウンド被害については、いろいろ誤解があると思うので、次回くわしく説明します。

(続く)

横行する「○○ビジネス」

先日、倒産した臍帯血バンクから入手した臍帯血を違法に投与したとして、医師を含む数人が逮捕される事件がありました。

そもそも「臍帯血移植」とは、骨髄移植のかわりに白血病などの血液ガン治療の一環として行われるもので、臍帯血を単にそのまま投与しても、何の抗がん効果もありません。また、美容効果など一切ありません。

健康保険が使える標準治療を逸脱した治療なので、高額の自費診療を行っていたと報道されています。末期ガンで既存の治療が効かなくなった患者さん、ご家族の方々のワラをもすがりたい気持ちを悪用した、悪質な「末期ガンビジネス」の一例です。

アトピー性皮膚炎治療においても、健康保険が使えない検査、治療を行う「アトピービジネス」が行われていることがあります。

(続く)


アレルギー大学で講義をします

10月9日、アレルギーネットワーク京都ぴいちゃんねっと主催のアレルギー大学で
アトピー性皮膚炎の外用治療についての講義をすることになりました。

ステロイド、プロトピック、保湿剤などの上手な使い方について解説をします。
今年で3回目になりますが、今回は、講義の最後に「アトピービジネスの見破り方」を話します。

現在、講義のスライドはほぼ完成していて、発表原稿をまとめているところです。

2017年度アレルギー大学(京都)、くわしくはこちら

プロフィール

ドクター松本

Author:ドクター松本
2009年9月、京都市左京区聖護院(平安神宮北側)に、内科・アレルギー科のクリニックを開院しました。高雄病院で10年間研鑽したアトピー治療のスキルを生かして、アレルギーの診療に日々奮闘中です。

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